活断層

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活断層ってなに?

内陸部の地震を引き起こす「活断層」。阪神・淡路大震災や福岡県西方沖地震も活断層が動くことで起こりました。
地震(活断層)

活断層

地震によって地殻中に生じた岩盤のずれを「断層」といい、過去200万年前から今まで
の間、繰り返し動き、今後も活動する可能性が高いと考えられる断層を「活断層」と呼んでいます。活断層は千年から数千年、数万年という長い周期で動き、地震を発生させると考えられています。

活断層と内陸地震

プレート運動によって境界部分に蓄積されるエネルギーは、水平方向にもひずみをも
たらします。プレートの境界よりやや離れた内陸部でこのひずみが跳ね返ってプレート内部が破壊し、活断層が動くことで発生する地震が「内陸地震」です。これが大都市で発生した場合、「大都市直下型地震」と呼ば
れます。

佐賀県内の活断層

日本列島の活断層は、現在分かっている大きなものだけでも約2,000ヵ所あるといわ
れています。佐賀県内にも比較的大きな活断層として佐賀平野北縁断層帯、日向峠‐小笠木峠断層帯が確認されています。

県内及び周辺の活断

佐賀県内周辺の活断層
※活断層による大規模な地震(マグニチュード7程度)の差し迫った発生の可能性は小さいと考えられますが、地下岩盤の活動に伴う震度5強〜6弱の地震は日本中どこでも起こる可能性があり、マグニチュード6以下の地震が県内で発生しないとは言えません。

佐賀県における過去の主要被害地震

発生年月日 震央地名 地震の規模
(マグニチュード)
記事
1929年8月8日(S4年) 福岡県
雷山付近
5.1 佐賀、神埼両郡の所々で壁に亀裂、がけ崩れ、三瀬村で器物の転倒
1931年11月2日(S6年) 南海道沖 7.1 佐賀市で電灯線切断の小被害
1946年12月21日(S21) 福岡県
雷山付近
8.1 佐賀、神埼、杵島各郡で家屋の倒壊あり。佐賀地方も瓦が落ち、煙突が倒れた所もある
1966年11月12日(S41) 有明海 5.5 佐賀市内で棚の上のコップや花瓶落下。陶器店の大皿割れる。神埼、唐津でガラス破損。
1968年4月1日(S43年) 日向灘 7.5 佐賀市内及び佐賀、神埼両郡で高圧配電線2カ所切断、家庭用配線9カ所切断
1987年3月24日(S62) 日向灘 6.6 大きな被害なし
1987年3月24日(S62) 安芸灘 6.7 大きな被害なし
2005年3月20日(H17) 福岡県
西方沖
7.0 みやき町で震度6弱を観測、人的被害重傷1名、軽傷14名、家屋被害 半壊1件、一部損壊136件
2016年4月14日(H28年) 熊本地方 6.5 佐賀県南部・北部で震度4を観測
2016年4月16日(H28年) 熊本地方 7.3 佐賀市、神埼市、上峰町で震度5強を観測 4月14日からの一連の地震による被害は、重症者4名、軽傷者9名

(資料)福岡管区気象台要報第25号(昭和45年3月)、第36号(昭和56年2月)
佐賀県災異誌第1巻(1964年3月)、第2巻(1974年3月) 日本被害地震総覧(1996年)
福岡管区気象台災害時自然現象報告書2005年第1号(平成17年4月)